きなことこうめと息子くん

保護子犬きなことシニア犬こうめ、夏生まれベビーのファミリーライフ

食事が食べられないつらさ

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シニア犬とのゆったりライフに、ひょんなことから保護犬を迎え、 夏生まれの息子くんとばたばたライフが始まりました。 忙しいながら楽しい日々をつづります。
登場人物(動物)
こうめ  13歳ミニチュアシュナウザー。マイペースに1日よく寝て食事と散歩のときだけ起きてくる。
きなこ  推定2020年9月生まれの保護犬。 ラブラドールに似ているかも?
息子くん 昨年夏生まれのベビー。絵本だいすき。
わたし(書き手) 1年間の産休育休から7月に復帰。内科医。
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病院では、内科疾患全般に加え

癌の診療をメインに行っていますが

ここ最近、消化管の狭窄で

食事がとれない人が続いています

 

消化器というのは、口から始まって

お尻の穴まで1本の管になっているので

どこか途中で通らないところが出てくると

食事をとることができません

 

通らなくなる原因はいろいろありますが

わたしが診療する分野では

癌ができて、もしくは転移した癌が

消化管のどこかを狭くしてしまうことが多いです

 

癌があって、抗癌剤で治療をすると

効果があって縮小する人、

もしくは治療の効果が出ずに

病気が大きくなってしまう人がいますが

大きくなってしまった場合はもちろん、

縮小した場合でも

狭窄して食べられなくなってしまう場合があります

 

傷が治るときにひきつれて跡が残ることが

あると思いますが

あんな感じで、癌細胞が消えたところが

ひきつれて狭くなってしまうようです

 

せっかく治療を頑張って

効果があって、癌は縮小したのに

かえって狭くなって食事がとれないなんて、

しかも今後、通るようになる見込みがないなんて

 

そんな話を患者さんにするのはとてもつらいです

点滴や胃瘻から、食べる代わりに

栄養分をいれますが

生きるためとはいえ、何か味気ないですよね

 

でも、こんなに医療が発達してきても

どうすることもできないことなんて

たくさんあって

 

アンパンマンの顔みたいに

えいって取り換えられればね、と

よく思います。

 

治せる段階で見つかれば

手術や放射線治療でよくなることもあります。

気になる症状は放置せずに

必ず検査してくだいね